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ニコチンについて

ニコチンはアルカロイドの一種で、揮発性のある無色の液体で主にタバコに含まれます。喫煙により体内に摂取され、高い依存性を持つ成分であり、神経毒性が非常に強い。致死量は約40mg程度でおよそタバコ2本に含まれる分量です。

ニコチンが人体に与える悪影響

ニコチンは多くの場合喫煙により摂取される、最も身近な依存性薬物の一種です。また、身近な割りに毒性は非常に強く、タバコ2本〜3本程度に含まれるニコチンにより人間にとっては致死量となります。また、タバコをやめることができない原因のひとつである「依存性」を引き起こすともいわれています。

 

ニコチンの依存性

ニコチンは中枢神経および末梢神経に存在するアセチルコリン受容体に作用することで薬理作用を発揮するといわれています。アセチルコリン受容体は脳の幅広い部分に分布していますので、ニコチンは脳の広範囲にわたり影響するといわれます。
この中でも中央辺縁のドーパミン神経系がニコチンの依存性に大きくかかわっているといわれており、アセチルコリン受容体にニコチンが結合するとドーパミン系神経細胞の興奮を引き起こします。このドーパミン神経細胞は報酬系回路として知られており快感を与えるため、強化行動を引き起こし依存性を強めるといわれています。

ちなみに、あなたのニコチンへの依存度については「ニコチン依存度チェック」から簡易的に診断することができます。

 

禁煙とニコチン

禁煙を志す人が失敗する大きな原因もこのニコチンの依存性にあるといわれています。ニコチンには上述の通り強い依存性があることから、禁煙によりタバコをやめてしまうと、ニコチンの摂取が中断されることから離脱症状を引き起こします。
この離脱症状こそが俗に言われる禁断症状であり、多くの人が禁煙に挫折する理由の一つです。ニコレット(禁煙ガム)や禁煙パッチなどは微量のニコチンを喫煙によらず吸収させることにより禁断症状を抑え、喫煙習慣をやめさせるという意図の禁煙補助商品となります。

 

家庭におけるニコチンのリスク

喫煙によるニコチン依存症や健康被害以外にも一般家庭におけるニコチンのリスクとしては、子供のタバコの誤飲が挙げられます。統計にもよりますが、乳児の誤飲事故で最も多いのはタバコの誤飲であり、全誤飲事故の30〜50%を占めるといわれています。

前述の通り、ニコチンは毒性の非常に強い物質です。喫煙では多量のニコチンを摂取することはありませんが、直接タバコを食べてしまうと、モロにニコチンが摂取されることになります。成人であっても2〜3本が致死量となるということから考えても、乳児が1本でも誤飲してしまうと死亡する可能性もあります。